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MetaMask(メタマスク)の機種変更を分かりやすく解説

MetaMask(メタマスク)はイーサリアムベースの汎用ウォレットです。

そんなMetaMask(メタマスク)をスマホで使っていたものの、なんらかの事情から機種変更を検討しているという人も少なくないはずです。

しかし、MetaMask(メタマスク)は一般的なスマホアプリ同様にデータを引き継げるのでしょうか。

仮にできるとしてなにか必要な準備などはないのでしょうか。

そこで今回はMetaMask(メタマスク)の機種変更について分かりやすく解説していきます。

MetaMask(メタマスク)の機種変更を分かりやすく解説

MetaMask(メタマスク)の機種変更には要注意

MetaMask(メタマスク)を使っているスマホの機種変更には注意が必要です。

というのも、MetaMask(メタマスク)のアプリは自動的には引き継がれないからです。

正確にいえば、アプリ自体は機種変更後のスマホにも引き継がれます。

しかし、そのMetaMask(メタマスク)はまっさらな状態で、以前使っていたアカウントは復元されません。

以前と同じ状態でふたたびMetaMask(メタマスク)を使うには「インポート」という作業が必要になってきます。

また、それでアカウントが復元されてもまだ不十分です。

そのうえで、以前のMetaMask(メタマスク)と同じ環境になるような追加の作業も必要です。

総じて、MetaMask(メタマスク)を使っているスマホの機種変更はかなり面倒です。

機種変更前には入念な準備と下調べをしておきましょう。

MetaMask(メタマスク)の機種変更前の準備

MetaMask(メタマスク)を使っているスマホを機種変更する前には各種セキュリティキーを控えておきましょう。

とくに重要になるものがシードフレーズと秘密鍵です。

シードフレーズは、MetaMask(メタマスク)のウォレットを復元する際に必要なセキュリティキーです。

メインメニューのアカウント情報から確認できるので、そちらを控えておきましょう。

秘密鍵はMetaMask(メタマスク)の「アカウント」ごとに発行できるセキュリティキー。

こちらもまた、機種変更後のスマホにアカウントを復元する際に必要です。 ただ、秘密鍵を文字列で記録しておくのはさすがに一苦労です。

できれば機種変更前のスマホは残しておいて、新旧のスマホを同時に操作して引き継ぎ作業をすることをおすすめします。

なお、ここからはMetaMask(メタマスク)全体を「ウォレット」、MetaMask(メタマスク)内で運用するメイン・サブのアカウントを「アカウント」と呼んで区別します。

サービス全体を紐づける登録情報を一般的には「アカウント」と呼びますが、MetaMask(メタマスク)では少し用法が違うのでご注意ください。

MetaMask(メタマスク)の機種変更後のインポート

機種変更後のスマホに引き継げるのはMetaMask(メタマスク)というアプリだけです。

そこでまずは、そちらに以前使っていたMetaMask(メタマスク)をインポートしなおす必要があります。

メインアカウント(≒ウォレット)のインポートには先ほど解説したシードフレーズが必要になってきます。

そちらを使ってメインアカウントをインポートしましょう。

そのうえで、MetaMask(メタマスク)はサブアカウントに関してもそれぞれ秘密鍵を使ったインポート作業が必要です。

多少の手間はかかりますが、ひとつずつ機種変更後のスマホにインポートしていきましょう。

なお、正常にインポート作業をしているはずが、それでもサブアカウントの一部が表示されないという人も多いようです。

これはおそらく非表示になっているだけです。 設定メニューに「残高のないトークンを非表示」のオプションがあるのでそちらのチェックを外してみましょう。

また、MetaMask(メタマスク)は機種変更後にウォレットを復元すると自動的にアカウントのインポートも始めますが、

途中に残高ゼロのアカウントがあるとそこで作業を中断してしまいます。

一部のアカウントがインポートされないときは手作業で続行してみましょう。

MetaMask(メタマスク)の機種変更の復元

MetaMask(メタマスク)のウォレットやアカウントを機種変更後のスマホへインポートしてもまだ以前の環境にならない人も多いはずです。

これはおそらくネットワークが追加されていないからです。 MetaMask(メタマスク)は対応するネットワークを手動で追加できます。

すでに記憶になくとも、機種変更前のスマホではネットワークの追加作業をしていた人も多いはずです。

こちらもまた手間ですが、機種変更後のスマホでも同じ作業を再現してネットワークを追加しておきましょう。

ここまでの復元作業をこなせば、ほぼ機種変更前のMetaMask(メタマスク)と同じ環境になっているのではと思います。

MetaMask(メタマスク)の機種変更が不安な人は

MetaMask(メタマスク)は機種変更後の復元作業に失敗すると、事実上、二度とトークンにアクセスできなくなる可能性もあります。

そうした事態を万が一にも避けたい人は、機種変更前にトークンを別のウォレットに一時避難させておきましょう。

率直にいって結構な手間がかかるうえに、ふたたびMetaMask(メタマスク)へ送金する際には手数料もかかると思われます。

しかし、それでもこれ以上の保険はありません。

機種変更に不安の残る人はメイントークンだけでもいったん避難させておきましょう。

あるいは、PC版のMetaMask(メタマスク)を使ってインポート作業を練習しておくのもよいかもしれません。

MetaMask(メタマスク)はクラウドサービスではあるものの、複数端末を使うためにはそれぞれでインポートが必要です。

そしてこの作業は機種変更の際のそれとほぼ同じです。

なにより、機種変更後の復元に失敗してもPC版のMetaMask(メタマスク)が使えれば、少なくとも保有するトークンへのアクセスは可能です。

それさえ可能ならばあとはどうとでもなります。

復元作業の成否を脇に置いても、スマホの機種変更にはなにかとトラブルが起こりえます。 対策できるところは事前にしておきましょう。

MetaMask(メタマスク)の機種変更を分かりやすく解説 まとめ

スマホを機種変更するとMetaMask(メタマスク)のアプリは引き継がれますが、アカウント情報はまた別です。

機種変更前の状態でふたたびMetaMask(メタマスク)を使うためにはウォレットとアカウントの復元作業が必要です。

復元のためにはウォレットのシードフレーズとアカウントごとの秘密鍵が必要になってきます。

機種変更前にそれらを控えておくか、手元に機種変更前の端末を残しておくようにしましょう。

いずれにせよ、スマホの機種変更後にふたたびMetaMask(メタマスク)を使うためにはそれなりの手間がかかると考えておきましょう。