MetaMask(メタマスク)はイーサリアムベースの汎用ウォレットです。
そんなMetaMask(メタマスク)に興味があるものの、安全性や危険性が気になるという人も多いのではないでしょうか。
実際、仮想通貨関連サービスの中には安全性に大きな疑問が残るものも珍しくありません。
そこで今回はMetaMask(メタマスク)の安全性・危険性について分かりやすく解説していきます。
MetaMask(メタマスク)の安全性・危険性を分かりやすく解説
MetaMask(メタマスク)の安全性・危険性
MetaMask(メタマスク)が危険なサービスということはありません。
しかしながら、十分な安全性があるとまでは言い切れません。
オンラインウォレットであることから、さまざまな危険性に晒されているのは事実だからです。
たとえば、ハッキングの被害、個人情報の漏洩などなど。
あるいは使い方をミスしてトークンを失ってしまう可能性もあるでしょう。
そこでここからはこれらの安全性・危険性について項目を分けて解説していきます。
もっとも、言うまでもなく、こうした安全性・危険性の問題はなにもMetaMask(メタマスク)だからというわけではありません。
仮に他社を使うとしてもこれらの問題は常に注意しておきましょう。
MetaMask(メタマスク)の安全性・危険性【ハッキング】
MetaMask(メタマスク)のようなオンラインウォレットはアカウントを乗っ取られる危険性もあります。
これに対するMetaMask(メタマスク)の対策はパスワード、秘密鍵、シークレットリカバリーフレーズ(シードフレーズ)です。
これらはMetaMask(メタマスク)の安全性を高めるためには必須の要素です。
パスワードについては一般的なそれと同じですが、秘密鍵とシードフレーズは耳慣れない人も多いのではないでしょうか。
秘密鍵はMetaMask(メタマスク)のアカウントごとに発行されるパスワードのようなもの。
シードフレーズはMetaMask(メタマスク)のウォレットそのものと紐づくセキュリティキーです。
いずれも外部に漏れればアカウントを乗っ取られる危険性も一気に高まります。
また、紛失や失念も同様に致命的な事態になりえます。
これらの要素は少々取っつきづらいのは否めません。
しかし、MetaMask(メタマスク)の安全性を高めるうえでは避けては通れません。
ここでは詳しい解説は省きますが、必ず十分に理解しておくようにしましょう。
MetaMask(メタマスク)の安全性・危険性【詐欺】
ハッキングにも通ずるところですが、MetaMask(メタマスク)で詐欺にあう危険性はやや高めです。
他の汎用ウォレットや仮想通貨交換業者にくらべれば安全性はやや低いと言わざるを得ないでしょう。
というのも、MetaMask(メタマスク)は大手であるからこそ、ユーザーをターゲットにした詐欺が多いからです。
基本的に怪しいDMは開かず、身に覚えのないエアドロップなどには応募しないようにしましょう。
なお、過去には大手NFTサービスのDiscordマネージャーがハッキングの被害にあって詐欺の踏み台にされたこともあります。
大手からの連絡だからといって安全性が高いともかぎりませんので、そこも要注意です。
MetaMask(メタマスク)の安全性・危険性【個人情報】
少し前にMetaMask(メタマスク)は個人情報漏洩の危険性が話題に登りました。
MetaMask(メタマスク)の運営企業が、一部の個人情報を収集できるようにプライバシーポリシーを変更したからです。
厳密にいえばMetaMask(メタマスク)を動かすために必要なシステムの一部での話しです。
これを受けてMetaMask(メタマスク)の安全性に疑問の声を上げる人が多発しました。
しかし、MetaMask(メタマスク)もこれを問題と受け止めて、すぐに説明をおこないました。
詳しい内容は技術的な話しになるので省きますが、MetaMask(メタマスク)自身は個人情報を商用利用することは一切ないと明言しました。
また、それでも安全性が心配な人については別の選択肢があることも提示しました。
ただ、あまり技術的に明るくない人が自前で代替システムを用意するのは難しいと言わざるを得ません。
むしろ、その場合は逆にハッキングの危険性が高まるような印象さえします。
基本的にはMetaMask(メタマスク)の釈明を信じて、今のまま使っていくことをおすすめします。
MetaMask(メタマスク)の安全性・危険性【送信ミス】
これはMetaMask(メタマスク)にかぎった危険性ではありませんが、仮想通貨のやり取りは失敗するとトークンが失われてしまいます。
銀行振込であれば組戻しも可能ですが、仮想通貨関連業者は基本的にそうした対応をしません。
MetaMask(メタマスク)に関しては、いずれ複数のチェーンを使い分けるような使い方をするようになるかと思います。
そして、そうした使い方は国内の仮想通貨交換業者ではあまり馴染みのないものです。
そういった意味では、国内の業者に比較してやや安全性も低いといえるかもしれません。
もっとも、これはユーザーの仮想通貨に対する理解度の問題です。
取り立ててMetaMask(メタマスク)の業者としての安全性が低いということはありません。
MetaMask(メタマスク)の安全性・危険性【経営】
正直なところ、MetaMask(メタマスク)の経営的な安全性・危険性は分かりません。
たしかに、MetaMask(メタマスク)は汎用ウォレットとしては確固たる地位を築いていますが、それをもって安全性が高いとも言い切れません。
仮想通貨交換業者の超大手であるFTXが破綻したのも耳に新しいところだからです。
まだまだ黎明期である仮想通貨に関しては、どの業者を使おうとも経営破綻の危険性はゼロではないでしょう。
なお、MetaMask(メタマスク)のような汎用ウォレットとしてはファントムウォレットが人気ですが、マイナーなチェーンにしか対応していないところがネックでした。
しかし、今後ファントムウォレットはイーサリアムやバイナンススマートチェーンにも対応するとのことです。
もし、どうしてもMetaMask(メタマスク)の安全性・危険性が心配な人はファントムウォレットとの併用を検討してみるとよいかもしれません。
MetaMask(メタマスク)の安全性・危険性を分かりやすく解説 まとめ
MetaMask(メタマスク)は極めて安全性が高いとは言い切れないところです。
もちろんMetaMask(メタマスク)は十分な対策をしていますが、それでもオンラインウォレットならではのさまざまな危険性を完全に取り除くことはできないからです。
また、操作ミスでトークンを失ってしまう危険性やMetaMask(メタマスク)自身の経営破綻のリスクもないではありません。
とはいえ、他社に目を向けたとて、特別に安全性の高い業者など存在しません。
こうしたオンラインウォレットを使う以上は、それに伴う安全性・危険性についてはある程度織り込んでリスクヘッジしていくようにしましょう。