MetaMask(メタマスク)はイーサリアムベースの汎用ウォレットです。
そんなMetaMask(メタマスク)に興味があるものの、まずはユーザー数の動向や運営会社のことを詳しく知っておきたいという人もいるのではないでしょうか。
「ユーザー数が多い=信頼できる」とはかぎりませんが、たしかに異常にユーザー数が少ないようでは怪しいと言わざるを得ません。
そこで今回はMetaMask(メタマスク)のユーザー数と運営会社について分かりやすく解説していきます。
MetaMask(メタマスク)のユーザー数・運営会社を分かりやすく解説
MetaMask(メタマスク)のユーザー数の運営会社公表値
MetaMask(メタマスク)の運営会社であるConsenSys社によれば、月間アクティブユーザー数は3,000万人を超えています。
公表以前の4ヶ月間でおよそ4割近くも増加しているとのことです。
ただし、このユーザー数が公表されたのはFTX社の破綻前。
FTX破綻で仮想通貨全般の信頼が揺らいだことを考えると現在は微減しているかもしれません。
とはいえ、依然としてNFT関連マーケットは活発で、国内企業もMetaMask(メタマスク)を連携させたサービスを立て続けにリリースしています。
おそらくFTXの破綻はMetaMask(メタマスク)のユーザー数にも悪影響を及ぼしたでしょうが、致命的とはとうてい思えません。
今後、NFTのマーケットが急速に縮小するようなことでもなければ、まだまだMetaMask(メタマスク)はユーザー数を伸ばしていくことでしょう。
MetaMask(メタマスク)のユーザー数を運営会社公表値以外から推測
運営会社発表の公表値はいくらか盛られている可能性も否定できません。
そこで分かるかぎりの情報でMetaMask(メタマスク)のユーザー数を推測してみましょう。
まず、MetaMask(メタマスク)公式ツイッターのフォロワー数は約100万。
そして、アプリストアにおけるMetaMask(メタマスク)のダウンロード数もまた100万人ほどです。
運営会社公表のユーザー数3,000万人に比較するとかなり見劣りする数値と言わざるを得ません。
とはいえ、SNSのフォロワー転換率はインプレッション(ユーザーへの露出)の1割もいけば良いほうと言われるほど。
インプレッションをMetaMask(メタマスク)のユーザー登録と読み替えて、さらにフォロワー転換率が仮に5%とすれば、推測されるユーザー数は2,000万人です。
あるいは3%ならば3,000万人なので、いずれにせよ運営会社公表値とそこまでの乖離はありません。
多少は盛っている可能性を差し引いても、かなり多くのユーザー数であると考えておそらく大きな間違いはないでしょう。
MetaMask(メタマスク)のユーザー数と運営会社の動向
ここでMetaMask(メタマスク)の運営会社についても少し詳しく見ていきましょう。
MetaMask(メタマスク)の運営会社は、ニューヨークはブルックリンに本社を置くConsenSys社です。
仮想通貨関連の企業としては後発ではあるものの、汎用ウォレット分野ではすでに確固たる地位を築いています。
一時、経営的に厳しい時代もありましたが、いまはNFT関連に注力してすでに力を取り戻しています。
これは直近のユーザー数の増加も裏付けています。
しかし、最近になってConsenSys社が手掛ける別のサービスである「Infra」がおこなった、個人情報の扱い(プライバシーポリシー)の変更が非難の的となりました。
このInfraはMetaMask(メタマスク)の開発にも利用されており、ユーザーの個人情報(IPアドレス&ウォレットアドレス)が収集されるのではと危惧されたのです。
あまりにも直近の出来事のため、まだ数字としては影響を確認できませんが、おそらくこの前後にはユーザー数も一時的に大きく減少しているかもしれません。
もっとも、この事態を重く受け止めた運営会社は後日、誤解があるとして説明をおこないました。
詳しい内容は原文を見てもらいたいのですが、運営会社は「MetaMask(メタマスク)はIPアドレスを収集しない」ことを明言しています。
また、たしかにMetaMask(メタマスク)を動かすために使われるInfraはIPアドレスとウォレットアドレスを収集するものの、Infraがそれを商用利用することはありえないとも説明しています。
さらにいえば、運営会社のほうでInfraに代わる手段の存在も示しています。
これらの説明がユーザー数にどう影響したかはいまのところ不明です。
ただ、総じてMetaMask(メタマスク)が個人情報を悪用するような心配は不要と思われます。
MetaMask(メタマスク)のユーザー数を他の運営会社と比較
MetaMask(メタマスク)単一のユーザー数を聞いたところで規模感が掴めないという人も少なくないでしょう。
そこで同じ汎用ウォレットとして人気のファントムウォレットとユーザー数・運営会社を比較してみましょう。
まずはファントムウォレットです。 ファントムウォレットの運営会社であるファントムテクノロジーズによれば、アクティブユーザー数はおよそ300万人です。
比較時期もMetaMask(メタマスク)のユーザー数とそれほど違いません。
対して、MetaMask(メタマスク)のユーザー数の運営会社公表値は3,000万人。
あくまでも公表値の比較ではあるものの約10倍の違いがあります。
実際には両者は対応チェーンが違うため同じ土俵とはいえません。
しかし、それでもMetaMask(メタマスク)のユーザー数がどれだけ多いかは実感できるのではないでしょうか。
ただし、ファントムウォレットは今後イーサリアムとポリゴンチェーンにも進出するとのことです。
そうなると今後はMetaMask(メタマスク)と真っ向から対峙することになります。
これが両者のユーザー数にどう影響するのかは未知数です。
たとえば、MetaMask(メタマスク)のプライバシーポリシーに不満を感じた層がファントムウォレットへ乗り換える可能性もあるでしょう。
とはいえ、いずれにせよユーザーとしては選択肢が増えるのは嬉しいかぎりといえるのではないでしょうか。
MetaMask(メタマスク)のユーザー数・運営会社を分かりやすく解説 まとめ
MetaMask(メタマスク)のユーザー数は運営会社公表値で月間3,000万人。
多少盛ってはいるでしょうが、SNSのフォロワー数などから推測してもそこまで的はずれな数字ではなさそうです。
ただ、MetaMask(メタマスク)の運営会社は最近になってプライバシーポリシー関連の問題で少し騒ぎを起こしました。
その前後では多少ユーザー数が減少しているかもしれません。
とはいえ、他社と比較すればそれでもMetaMask(メタマスク)のユーザー数はかなり多いことが分かります。
おそらく、今後も汎用ウォレットの雄としてのポジションは変わらないでしょう。