MetaMask(メタマスク)はイーサリアムベースの汎用ウォレットです。
そんなMetaMask(メタマスク)で、ある程度まとまったトークンを運用するようになると取引履歴を確認する必要も生じてきます。
たとえば、確定申告などは多くの人が避けられない問題です。
そこで今回はMetaMask(メタマスク)の取引履歴の確認方法について分かりやすく解説していきます。
MetaMask(メタマスク)の取引履歴の確認を分かりやすく解説
MetaMask(メタマスク)の取引履歴の確認方法は2種類
MetaMask(メタマスク)の取引履歴を確認する方法には「アクティビティ」と「ブロックエクスプローラー」の2つがあります。
アクティビティはMetaMask(メタマスク)内部に備わっている機能で、たいへん簡単に取引履歴を確認できます。
ただし、つねに正確な取引履歴を取得できるともかぎりません。
ブロックエクスプローラーはMetaMask(メタマスク)ではなく、外部サイトを利用した取引履歴の確認方法です。
外部サイトといっても、怪しいところはまったくなく、MetaMask(メタマスク)自身が取引履歴についてはブロックエクスプローラーの利用を推奨しています。
また、そこで確認できる情報に間違いはありません。
より正確な取引履歴が必要なときはこちらの確認方法を利用しましょう。
MetaMask(メタマスク)の取引履歴の確認【アクティビティ】
MetaMask(メタマスク)のメイン画面には「アセット」と「アクティビティ」のタブが並んでいます。
アセットは保有資産の概況です。 そして、アクティビティは活動履歴。
要するに取引履歴です。
タブを切り替えれば現在選択しているウォレットアドレスの取引履歴の概要を確認できます。
ただし、わずかに正確性に問題があるのは先に触れたとおり。
複数端末でMetaMask(メタマスク)を併用している場合、ごくまれに取引履歴が正常に同期しないことがあります。
あるいは一部のアカウントが非表示になることもしばしばです。
さらにいえば、この確認方法ではデータとしてダウンロードや操作ができないところも玉に瑕です。
おそらく、MetaMask(メタマスク)の取引履歴を確認する人の多くは確定申告が目的ではないでしょうか。
であれば、やはり取引履歴は簡易版のアクティビティではなく、ブロックエクスプローラーを使って確認したほうがよいかと思います。
MetaMask(メタマスク)の取引履歴の確認【ブロックエクスプローラー】
ブロックエクスプローラーは、MetaMask(メタマスク)自身も推奨している取引履歴の確認方法です。
ブロックエクスプローラーはブロックチェーンを対象にした検索エンジンのようなものです。
MetaMask(メタマスク)と直接の関わりこそありませんが、仮想通貨関連サービスでは広く一般的に使われるものです。
そのブロックエクスプローラーでウォレットアドレスを指定して検索すると、それに関わるあらゆる取引履歴を確認できます。
ここで、プライベートな情報が外部に公開されているのかと心配になる人もいるかもしれません。
しかし、そもそもブロックチェーンは、個別の取引履歴を相互に保管し合うことで中央管理組織なしに取り引きを成立させる仕組みです。
各自の取り引きが公になっていることが、仮想通貨の取り引きが成立する最低条件です。
また、MetaMask(メタマスク)のウォレットアドレスには氏名や住所などの個人情報は一切紐づいていません。
公開されていてもなんら実害はないのでそこは心配する必要もありません。
詳細な取引履歴を確認したい人はブロックエクスプローラーを使いましょう。
MetaMask(メタマスク)の取引履歴の確認に使えるエクスプローラー
MetaMask(メタマスク)の取引履歴の確認にはブロックエクスプローラーがおすすめです。
ただ、ひとくちにブロックエクスプローラーといっても利用できるものはいくつも存在します。
また、調べたいトークンの種類によっても適したサービスは異なります。
MetaMask(メタマスク)が取引履歴の確認に推奨しているチェーン別のブロックエクスプローラーは以下のとおりです。
・Etherscan・・・イーサリアム
・BscScan・・・バイナンススマートチェーン
・Polygon・・・ポリゴンチェーン
・Snowtrace・・・Avalanche C-Chain
・Optimisitic Ethereum Explorer・・・Optimism
・Harmony Block Explorer・・・Harmony
・FTMScan・・・Fantom
取引履歴を確認したいトークンのチェーンに対応したエクスプローラーを使いましょう。
なお、MetaMask(メタマスク)のアクティビティ機能でも「View on Block explorer」から地続きでブロックエクスプローラーを利用できます。
サイトを探すのが面倒な人はそちらを経由してもよいかもしれません。
ちなみに、ごく一部のブロックエクスプローラーは取引履歴を遡れる期限に上限があります。
まれなケースではありますが、知っている例だと3ヶ月しか遡れないチェーンもあります。
当然その場合は確定申告に必要な取引履歴には不十分です。
そうした事態が心配な人は、できれば四半期ごとくらいに分けて都度、確認しておくことをおすすめします。
MetaMask(メタマスク)の取引履歴の確認はCSVがおすすめ
大半のブロックエクスプローラーはMetaMask(メタマスク)の取引履歴をCSV形式でエクスポートできるはずです。
CSVとは簡単にいえば、表計算ソフトへインポートできるようなデータ形式です。
MetaMask(メタマスク)の取引履歴を確認したい人の多くは確定申告用かと思います。 しかし、仮想通貨関連の利益計算は少々複雑です。
内容次第では手作業で計算できなくもありませんが、普通は表計算ソフトを使います。
確定申告用にMetaMask(メタマスク)の取引履歴が欲しいという人はCSV形式でダウンロードして確認することをおすすめします。
なお、面倒だからといって確定申告を怠るのはれっきとした脱税行為です。
年に1度だけなので、そこは覚悟を決めて済ませてしまいましょう。
MetaMask(メタマスク)の取引履歴の確認を分かりやすく解説 まとめ
MetaMask(メタマスク)の取引履歴の確認方法には「アクティビティ」と「ブロックエクスプローラー」の2種類があります。
アクティビティはMetaMask(メタマスク)だけで取引履歴を確認できる一方で、簡易的な情報しか得られません。
対して、ブロックエクスプローラーは外部サイトの利用が必須ですが、そのぶん、かなり詳細な取引履歴を確認できます。
ただし、その際はそのトークンに対応したブロックエクスプローラーを使わなければなりません。
少々面倒ですが、対応する複数のブロックエクスプローラーをウォレットアドレスごとに使い分けていきましょう。