ゼロからはじめる暗号資産

仮想通貨(暗号資産)に関する情報を発信しています

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵を分かりやすく解説

MetaMask(メタマスク)はイーサリアムベースの汎用ウォレットです。

そんなMetaMask(メタマスク)では、汎用性の高さとセキュリティを両立するために秘密鍵を使う場面も多くなっています。

しかし、仮想通貨のやり取りに慣れていない人はそもそも秘密鍵がどういったものかよく分からないのではないでしょうか。

そこで今回はMetaMask(メタマスク)の秘密鍵について分かりやすく解説していきます。

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵を分かりやすく解説

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵とは

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵とは、アカウントのインポート・エクスポートに使うセキュリティキーです。

外部のサービスをMetaMask(メタマスク)へインポートするときには外部サービスで発行した秘密鍵が必要になります。

その逆に外部サービスへMetaMask(メタマスク)のアカウントをエクスポートするときにもMetaMask(メタマスク)の秘密鍵が必要になってきます。

また、MetaMask(メタマスク)には、その他のセキュリティ関連の要素としてシークレットリカバリーフレーズがありますが、これもまたアカウントのインポート・エクスポート・復元にかかわる極めて重要な情報です。

全体として、MetaMask(メタマスク)のセキュリティには「パスワード」「シークレットリカバリーフレーズ(シードフレーズ)」「秘密鍵」の3つがあります。

いずれも外部へ漏らさないよう厳重に管理しましょう。 ちなみに、パスワードは比較的容易に再発行できますが、シードフレーズと秘密鍵はそうはいきません。

外部へ漏らさないのは当然として、紛失や失念にもくれぐれも注意しておきましょう。

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵とシードフレーズの違い

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵もシードフレーズもアカウントに関連するセキュリティキーです。

セキュリティキーと聞くと「秘密鍵」と混同しがちですが、両者はまったく異なるものです。

まず、シードフレーズはアカウントのDNA情報のようなものです。

MetaMask(メタマスク)を複数の端末で使うときなどにアカウントを複製する際にシードフレーズが必要になってきます。

あるいはなんらかの事情でMetaMask(メタマスク)を再インストールしたときもシードフレーズで復元することになります。

一方で、秘密鍵はその名のとおり「鍵」です。

MetaMask(メタマスク)のアカウントごとに秘密鍵が存在し、秘密鍵を持っている人のみがそのアカウントを操作できます。

これはアカウントごとなので、MetaMask(メタマスク)で複数アカウントを運用している場合は複数の秘密鍵が存在します。

そしてひとつのシードフレーズからは場合によって複数の秘密鍵が生成されます。

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵は複数存在する

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵は「アカウント」ごとに存在します。

したがって、MetaMask(メタマスク)を使っている人の大半は、普通は複数の秘密鍵を管理することになります。

少し分かりづらいかもしれませんので、ここで用語をはっきりさせておきましょう。 MetaMask(メタマスク)では全体を「ウォレット」と呼びます。

そして、ひとつの「シードフレーズ」を持つ「ウォレット」内部には複数のアカウントを作れます。

そしてさらに、そのアカウントごとに「秘密鍵」が生成され、そのアカウントにはトークンごとにアドレスがある、ということです。

したがって、同じトークンであってもアカウントが異なればアドレスも違ってきます。

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵の使い方

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵は主に複数端末でMetaMask(メタマスク)を共有する際に使います。

一般的なクラウドサービスではユーザーIDとパスワードが分かれば異なる端末間で同じサービスを使えます。

そこにプラスして「秘密鍵」が必要になるようなイメージです。

もともと使っていたMetaMask(メタマスク)のアカウントで秘密鍵を「エクスポート」できるので、それをコピー。

そして、共有したい端末のMetaMask(メタマスク)のインポート作業でその秘密鍵を使います。

これは外部サービスのウォレットをMetaMask(メタマスク)へインポートするときでも同じ流れになります。

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵と公開鍵

MetaMask(メタマスク)には秘密鍵のほか、公開鍵と呼ばれるキーもあります。

名前が似ていますが、両者はまったく性質の異なるものです。

秘密鍵はアカウントを制御するための重要なセキュリティキーです。

銀行口座で例えると、暗証番号のようなものです。

一方で、公開鍵はその名のとおり外部へ公開されるものです。

MetaMask(メタマスク)の入金アドレスのQRコードは公開鍵に基づいて生成されています。

銀行口座でいえば、口座番号です。 実はMetaMask(メタマスク)にかぎらず、秘密鍵と公開鍵は暗号資産では基礎となる技術です。

名前こそ似ているものの、混同して使うと恐ろしいことになってしまいますので注意しておきましょう。

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵の保存方法

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵はできるだけUSBや外付けHDDなどの外部ストレージに保存しておきましょう。

シードフレーズに関しては12個の英単語で構成されるため、手書きでの記録がおすすめです。

一方で、秘密鍵はランダムな英数字の羅列。 手書きで正確に書き留めるのは簡単ではありません。

かといって、MetaMask(メタマスク)を使っている端末と同じ場所に秘密鍵を保管しておくのはセキュリティ的におすすめできません。

したがって、手間とセキュリティのバランスを考えて「外部ストレージ」への保管がおすすめというわけです。

なお、暗号資産に関してはどうしてもオンラインではセキュリティに不安が残るため、物理ウォレット(ハードウェアウォレット)も普及し始めています。

物理ウォレットは文字どおり物理的なウォレットです。

一般的にはUSB接続して使われます。 MetaMask(メタマスク)にそれなりの資産が貯まってきたら、一部を残してそうした物理ウォレットへ移してしまうのも手かもしれません。

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵を分かりやすく解説 まとめ

MetaMask(メタマスク)の秘密鍵とは、アカウントごとに生成されるセキュリティキーです。

主にアカウントをインポート・エクスポートするときに使われます。

MetaMask(メタマスク)には他にシードフレーズと呼ばれるセキュリティキーがありますが、両者はまったく性質の異なるものです。

シードフレーズはウォレットに紐づくもの。秘密鍵はアカウントごとに生成されるものです。

とはいえ、いずれも極めて重要な情報です。

絶対に外部に漏れないよう厳重に保管しておきましょう。