MetaMask(メタマスク)はイーサリアムベースの汎用ウォレットです。
そんなMetaMask(メタマスク)ではガス代の設定方法にいくつかの種類があります。
極端な話し、それらを知らずともMetaMask(メタマスク)を使えないことはありません。
しかし、それでは若干損をしてしまうことも珍しくありません。
そこで今回はMetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法について分かりやすく解説していきます。
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法を分かりやすく解説
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法は3種類
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法には以下の3種類があります。
・デフォルト・・・MetaMask(メタマスク)の推奨値
・簡易設定・・・3つの選択肢から選ぶ設定方法
・手動設定・・・数値を入力可能な設定方法
基本的にはデフォルトでも問題ありません。
ただ、仮想通貨はマーケットの状況によって取り引きが非常に成立しにくくなることもしばしばです。
逆に取り引きの成立に時間がかかってもコストを下げたいという人もいるはずです。
そうした状況や意図に対応する場合はこれらのガス代の設定方法を使い分けていきましょう。
なお、ガス代とは仮想通貨のやり取りにかかる手数料のことです。
MetaMask(メタマスク)の場合はイーサリアムベースなので基本的には「Gwei」がガス代としてかかります。
そのGweiのGは「ギガ」を意味し、1イーサリアムの10億分の1です。
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法【デフォルト】
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法はデフォルトでは自動になっています。
MetaMask(メタマスク)が自動的に適切なガス代を設定してくれます。
ここはとくに詳しい解説は不要かと思います。
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法【簡易設定】
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定に選択肢がほしい人は簡易設定を利用しましょう。
アカウントメニューで「設定」→「実験的」と進み「改善されたガス代UIを有効にする」を有効にするとガス代の設定方法が簡易設定に変わります。
MetaMask(メタマスク)のガス代の簡易設定では「低」「市場」「積極的」の3種類の設定方法からガス代を選べます。
日本語化が不自然ですが「低速~高速」くらいに考えて問題ありません。
「市場」は平均的なガス代、「低」はガス代を節約できる一方で処理に時間のかかる設定、「積極的」は出費を問わず処理を優先する設定です。
基本的には「市場」がおすすめですが、マーケットが安定していれば「低」と処理速度が変わらないことも珍しくありません。
ガス代を節約したい人は「低」を基本の設定方法にしておくのもよいかと思います。
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法【手動設定】
MetaMask(メタマスク)のガス代は手動による設定方法も利用可能です。
簡易設定のオプションにさらに「高度な設定」があるので、そちらを選ぶと「最大基本手数料」と「優先手数料」を設定できます。
最大基本手数料とは、支払うべき手数料の最大値です。
そして、優先手数料とはマイナーに支払うチップのようなものです。
ここでお気づきかと思いますが、MetaMask(メタマスク)へ支払う手数料は存在しません。
あくまでもガス代はイーサリアムのシステムに支払う手数料です。
なお、基本手数料は上げても処理が優先されるわけではありませんが、設定が低いと手続自体に進めないこともなくはありません。
ただ、よほどマーケットが急変していなければデフォルトで問題ないはずです。
手動によるガス代の設定方法で変更するのは基本的に優先手数料のほうになるかと思います。
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法の参考情報
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法を手動にしている場合、相場を知りたいと思うはずです。
そうした人はEtherscanやCryptoneurのような外部サイトで相場を調べましょう。
これはとくにMetaMask(メタマスク)が運営しているサイトではありませんが、仮想通貨のマーケットチェックでは一般的に使われるサービスです。
事実、MetaMask(メタマスク)の公式FAQでも利用を推奨されています。
手動でガス代を設定するときはそうしたサイトの情報も参考にしていきましょう。
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法の計算式
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法自体は比較的かんたんです。
しかし、イーサリアムの取り引きに慣れていない人は実際にいくら程度なのか想像しにくいのではないでしょうか。
イーサリアムのガス代は以下の計算式で決められています。
・ガス代(手数料)=ガスリミット×ガスプライス×0.000000001ETH
ガスリミットとはガス代の上限です。
MetaMask(メタマスク)のガス代では「最大基本手数料」が該当します。
言い換えれば、取り引きに費やしてもよいと考える手数料の限界です。
ガスプライスは1Gweiの価格で、実質的なガス代の実体ともいえるパラメータです。
MetaMask(メタマスク)では「優先手数料」がガスプライスです。
ちなみに、ガスリミットはイーサリアムではデフォルトで21,000に設定されていますが、トランザクション次第で適切な値は変わります。
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法の注意点
MetaMask(メタマスク)のガス代はガスリミット×ガスプライスでおおよその金額を求められます。
このガスリミットは先に解説したとおり、想定されるガス代の最大値です。
ではこれを低めに設定すれば最終的に支払うガス代も下げられるのではと思われる人も多いのではないでしょうか。
実際、そのとおりではありますが、ただ低めに設定するのはおすすめしません。
多少の語弊はありますが、ガスリミットはいわば取り引きの命中率のようなものです。
あまりに低く設定していると取引自体が失敗してしまうことがあります。
そして、その場合でもガス代は返金されません。
これはガス代がMetaMask(メタマスク)に支払う手数料ではなく、マイナーへ支払う手間賃だからです。
こうしたことも、MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法で変更するのはガスプライスだけにしておくことをおすすめする理由です。
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法を分かりやすく解説 まとめ
MetaMask(メタマスク)のガス代の設定方法には「デフォルト」「簡易設定」「手動設定」の3種類があります。
基本的にはデフォルトでも問題ありませんが、その場合はガス代を支払いすぎる場合もあります。
少しでもガス代を節約したい人は簡易設定か手動設定も織り交ぜていきましょう。
ただし、むやみに安い設定にすると取り引きを失敗してガス代の支払い損になることもあります。
簡易設定ならばMetaMask(メタマスク)がそのあたりも調整してくれます。
手動の設定方法が不安な人は簡易設定の利用に留めておきましょう。