MetaMask(メタマスク)はイーサリアム系ブロックチェーンに対応するウォレットです。
そんなMetaMask(メタマスク)にはスマホで使えるアプリも存在します。
しかし、いまひとつ使い方が分からないという人も少なくないようです。
そこで今回はMetaMask(メタマスク)のアプリの使い方を詳しく解説していきます。
MetaMask(メタマスク)のアプリの使い方を詳しく解説
MetaMask(メタマスク)のアプリの使い方【入手方法】
MetaMask(メタマスク)のアプリは一般的なスマホアプリとまったく同じ方法で入手できます。
使い方は若干慣れが必要かもしれませんが、入手自体で手間取ることはないかと思います。
なお、MetaMask(メタマスク)はアプリ版のほか、PCならばウェブブラウザ版も使えます。
そして、ウェブブラウザ版は単なるウェブサイトではなく、ブラウザの拡張機能というかたちの使い方をしていくことになります。
といっても、とくにアプリ版と使い方が大きく変わるようなこともありません。
PCをメインに使いたい人はブラウザ版のMetaMask(メタマスク)を使っていくのもよいかと思います。 ただ、惜しむらくは対応するブラウザが少ないことです。
MetaMask(メタマスク)が対応するウェブブラウザは「Google Chrome」「Firefox」「Opera」「BRAVE」の4種類です。
これらを使いたくない人はアプリ版を使っていきましょう。
MetaMask(メタマスク)のアプリの使い方【初期設定】
MetaMask(メタマスク)のアプリを入手したら次は初期設定です。
初期設定は大きく分けて以下の2段階に渡ります。
1.パスワード設定
2.シードフレーズ設定
まずパスワード設定ですが、これは一般的なパスワードと同じ使い方をするものです。
MetaMask(メタマスク)のアプリでアクションをするたびに入力を求められるようになります。
完全にランダムなものか、自分だけが覚えやすいものにしておきましょう。
シードフレーズは耳慣れない人も多いかと思います。
これは主にMetaMask(メタマスク)を復元するときに使うものです。
たとえば、スマホを機種変更したりアプリを再インストールしたときなどに使うことになります。
要するに、言い換えればバックアップキーのような使い方をするものです。
MetaMask(メタマスク)のアプリでは12個のランダム生成された英単語がシードフレーズになります。
パスワードとは違い、空で覚えるのはかなり面倒です。
かといって、スクリーンショットしてデータで記録しておくのは危険すぎます。
少々面倒ではありますが、紙に書き留めて補完しておきましょう。
MetaMask(メタマスク)のアプリの使い方【入金】
簡単にいってしまえば、MetaMask(メタマスク)は仮想通貨を管理できる「ウォレット」アプリです。
使い方といっても、大枠は「入金」と「送金」です。
そして、いずれも一般的な仮想通貨のウォレットの使い方と大差ありません。
入金の場合は、MetaMask(メタマスク)の「入金アドレス」へ向けて任意の仮想通貨交換業者などで「送金=出金」を依頼すればよいだけです。
通常、送金元ではよく使う宛先を登録できます。 メインとなる送金元ではMetaMask(メタマスク)の入金アドレスは登録しておきましょう。
なお、MetaMask(メタマスク)のアプリは仮想通貨の交換(スワップ)も可能です。
しかし、仮想通貨交換業者ではないため、現金で仮想通貨を購入するような使い方はできません。
あくまでもMetaMask(メタマスク)のアプリは「ウォレット」機能がメインと考えておきましょう。
MetaMask(メタマスク)のアプリの使い方【送金】
MetaMask(メタマスク)のアプリから送金する場合にやることは、入金の逆にすぎません。
使い方もシンプルで、送金先の「入金アドレス」を指定して、MetaMask(メタマスク)のアプリから送金(出金)の指示を出すだけです。
仮想通貨のやり取りに慣れていない人は、MetaMask(メタマスク)のアプリからの出金すなわち、送金先の立場で見れば「入金」ということだけ注意しておきましょう。
なお、MetaMask(メタマスク)のアプリは基本的にイーサリアムチェーンです。
異なるブロックチェーンも追加できますが、そもそも対応していないものも少なくありません。
そのトークンを送金できるかどうかは事前に確認しておくようにしましょう。
MetaMask(メタマスク)のアプリの使い方【スワップ】
MetaMask(メタマスク)のアプリは一種の仮想通貨取引所のような使い方も可能です。
基本メニューで「スワップ」を選択して、変換元の通貨と変換先の通貨、そして数量を選ぶだけです。
ただし、その際には「スリッページ」と呼ばれるオプションと「ガス代」も設定できます。
スリッページは「希望するレート」と「実際の変換レート」の乖離をどこまで許容するかの設定です。
厳しく設定すれば損をする可能性は低くなりますが、一方でスワップそのものが成立しない可能性が高まってしまいます。
そして、ガス代は要するに手数料です。
ただし、この手数料はMetaMask(メタマスク)へ支払うものではなく、仮想通貨のやり取りの承認をおこなう第三者へ支払うものです。
MetaMask(メタマスク)への手数料(0.875%)はまた別途発生します。
MetaMask(メタマスク)のアプリの本質はウォレットです。
しかし、これらスワップ機能の使い方に関してはほぼ一般的な仮想通貨取引所と同様です。
厳密にいえば異なる点はありますが、総じてMetaMask(メタマスク)のアプリは「ウォレット+取引所」のようなものと考えておくとよいかもしれません。
MetaMask(メタマスク)のアプリの使い方【同期方法】
冒頭で触れたように、MetaMask(メタマスク)にはアプリ版とPCブラウザ版の2種類があります。
そして、そちらは自動的に同期されません。
同期したい場合は別途手続きしておきましょう。
これはアプリ版とPC版のMetaMask(メタマスク)のどちらを先に使っていたかでやり方も違ってきます。
ここでは詳しい解説は省きますが、「インポート」か「シードフレーズ」を利用する方法のいずれかを使うことになります。
基本の使い方自体はほぼ同じですが、同期のやり方は少々分かりづらいところがありますので注意しておきましょう。
MetaMask(メタマスク)のアプリの使い方を詳しく解説 まとめ
MetaMask(メタマスク)のアプリの使い方はそこまで難しくありません。
基本は「入金」「送金」「スワップ」の使い方を覚えておけば十分です。
初期設定にしても、パスワードとは異なる「シードフレーズ」の意味さえ理解しておけば戸惑うところもないはずです。
今後、NFTが一般化するにつれてMetaMask(メタマスク)のアプリの汎用性も高まっていくと思われます。
基本的な使い方は早めに覚えておきましょう。