仮想通貨(暗号資産)の信用取引ってなに?
信用取引のメリットはどのようなことで、どのようなやり方をすればいいの?
仮想通貨(暗号資産)の信用取引をする際の注意点は?
あなたは今、このようにお考えですよね。
仮想通貨(暗号資産)の信用取引について、このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
仮想通貨(暗号資産)の信用取引を分かりやすく解説
信用取引とは、仮想通貨(暗号資産)の証拠金を担保に売りポジションを建て、買い決済注文を行いトレード差益を獲得する方法です。
現物取引のように実際に仮想通貨(暗号資産)売買を行うのではありません。
信用取引は、証拠金を担保に売り注文することでポジションという建玉を保有し、決済することで損益によって仮想通貨(暗号資産)を獲得したり支払ったりする方法をさします。
証拠金を最大4倍のレバレッジをかけ、トレードすることもできます。
信用取引の最大の特徴は、売り注文から始められることと言えるでしょう。
仮想通貨(暗号資産)の信用取引他「レバレッジ取引」は3種類ある
信用取引はレバレッジ取引のひとつで、前述の通り証拠金を担保に仮想通貨(暗号資産)トレードをすることができます。
レバレッジ取引には、信用取引の他にも先物取引やFX取引があります。
- 信用取引:期限付きトレード。売り注文から開始できる
- 先物取引:期限付きトレード。現在決めた価格で将来の決められた日に売買することを約束する方法
- FX取引:期限なし
FX取引とはいわゆる仮想通貨(暗号資産)のレバレッジ取引をさし、先物取引は期限付きトレードです。
信用取引も期限付きトレードですが、先物取引との違いはトレーダーのニーズによって異なると言えます。
仮想通貨(暗号資産)の信用取引は売りからはじめられる「空売り」が可能
信用取引とは、売り注文から始められる方法をさし、いわゆる「空売り」することができ、「ショート」と呼ばれることもあります。
仮想通貨(暗号資産)は「安く買って高く売る」のが利益獲得の基本的な考え方ですので、まず買わなければ売ることはできません。
ところが信用取引は、「売ってから安く買い戻す」ことで仮想通貨(暗号資産)の利益獲得を狙います。
売り注文を出すことで売りポジションを保有し、仮想通貨(暗号資産)の価格が下がったことで買い決済注文することで利益または損失確定となります。
ようするに本来は上昇相場でなければ獲得できない利益を、下落相場でも獲得できるのが、信用取引の大きなメリットと言えます。
信用取引をはじめとした証拠金取引は、取引所から架空の資金を借り入れたと考えてトレードし、損益のみを負担する方法です。
「先に売って安く買い戻す」手法が活用できるのは、証拠金によるレバレッジ取引だからと言えるでしょう。
仮想通貨(暗号資産)の信用取引のやり方
仮想通貨(暗号資産)による信用取引のやり方は、以下の通りです。
- やり方1:証拠金取引に対応している仮想通貨(暗号資産)取引所を選ぶ
- やり方2:仮想通貨(暗号資産)取引所で口座開設と本人確認手続きを行い承認されたら、ログインする
- やり方3:仮想通貨(暗号資産)で信用取引のショートで注文を出し売りポジションを建てる
- やり方4:仮想通貨(暗号資産)のレートが下がったら、買いで決済注文を出し利益を獲得
信用取引を開始するためには、まず仮想通貨(暗号資産)の証拠金取引に対応している取引所を選ぶことです。
レバレッジなし・現物取引のみしか扱いのない取引所では信用取引できません。
中にはレバレッジ取引に対応しているが、信用取引に対応していない仮想通貨(暗号資産)業者もありますので、各取引所ごとの取扱商品をご確認のうえ選択しましょう。
やり方として仮想通貨(暗号資産)のレートが下がり、信用取引で利益獲得できたパターンを記載しましたが、もちろん損失が発生する可能性もあります。
仮想通貨(暗号資産)レートが上がることで損失が発生する可能性もあるため、空売りをする際は心得ておきましょう。
仮想通貨(暗号資産)の信用取引に適している相場
まず仮想通貨(暗号資産)の信用取引に適している相場は、仮想通貨(暗号資産)のネガティブなニュースがあるときです。
ネガティブなニュースがあるときは価格が下がりやすくなるため、信用取引に適していると言えるでしょう。
具体的には、長期にわたる下落相場が、仮想通貨(暗号資産)の信用取引適しています。
長期の下落相場のトレンドの起点でショートするのが、利益獲得しやすい相場と言われています。
スキャルピングなどの短期相場では、下落相場の処々で発生する一時的な上昇相場がショートに適しています。
仮想通貨(暗号資産)の信用取引の注意点
仮想通貨(暗号資産)の信用取引の注意点は、前述した通り価格が上がったら損失が発生します。
買い注文と信用取引は逆方向にレートが進むことで利益獲得となります。
日常的に買い注文トレードから開始するパターンが多い方は、信用取引を行う際に価格が進む方向を間違えてしまわないようにしましょう。
仮想通貨(暗号資産)の信用取引では大きな損失の可能性がある
信用取引に限ったことではありませんが、証拠金取引する際は、ロスカットに注意しましょう。
国内仮想通貨(暗号資産)取引所では、ショートで含み損を抱え、証拠金の割合が一定を下回るとマージンコール、いわゆる追証が発生します。
さらに含み損の割合が増えてしまうと、ロスカットされてしまいます。
各取引所の追証とロスカット率となる証拠金維持率の割合は以下のように定められています。
- Zaif:追証なし ロスカット30%
- bitFlyer(ビットフライヤー):追証100% ロスカット50%
- DMM Bitcoin:追証100% ロスカット50%
- GMOコイン:追証100% ロスカット75%
追証は、証拠金以上の資金が発生してしまうリスクがあります。
仮想通貨(暗号資産)トレードでロスカットされてしまうと、信用取引で損失が発生し借金負担となりのしかかってきます。
信用取引は最大4倍の証拠金でレバレッジ取引できると言うメリットがあり、大きな利益を獲得できる可能性があります。
一方、マイナス方向転じた場合は、大きな損失が発生するリスクがあります。
同時に仮想通貨(暗号資産)はボラリティが高いため、利益獲得を狙いやすい反面、損失発生となりやすい可能性もあります。
信用取引を行う際は、口座残高を十分に保ち、適切にポジション決済などで含み損の割合を減らすなど、ロスカット対策することが大切と言えるでしょう。
仮想通貨(暗号資産)の信用取引を分かりやすく解説まとめ
この他にも、仮想通貨(暗号資産)の信用取引ではスワップポイントにも注意しましょう。
仮想通貨(暗号資産)のスワップポイントは為替取引のようにプラスになることはないため、長期の信用取引では大きなコスト負担になってのしかかってきます。
信用取引をはじめとした証拠金取引で、仮想通貨(暗号資産)のトレードを楽しんでください。