GMOコインは仮想通貨(暗号資産)の購入のほか、取引所でのレバレッジ取引もできる仮想通貨(暗号資産)取引所です。
そのため、販売所での売買、取引所での現物取引やレバレッジ取引などを状況に応じて使い分けられます。
しかし、そういったサービスごとに手数料体系の違いなどはないのでしょうか。
また、取引手数料以外のコストはかからないのでしょうか。
そこで今回はGMOコインの手数料について分かりやすく解説していきます。
GMOコインの手数料を分かりやすく解説
GMOコインの手数料の種類
GMOコインには下記のようにいくつもの手数料があります。
・取引手数料
・レバレッジ手数料
・ロスカット手数料
・入金手数料
・出金手数料
・マイナー手数料
また、取引手数料もGMOコインのどのサービスでトレードするかによって異なってきます。
GMOコインで利用できるサービスは以下のとおり。
・販売所・・・仮想通貨(暗号資産)をGMOコインから購入(売却)できる
・取引所(現物)・・・仮想通貨(暗号資産)をGMOコインユーザーと売買できる
・取引所(レバレッジ取引)・・・レバレッジをかけて仮想通貨(暗号資産)をGMOコインユーザーと売買できる
・暗号資産FX・・・レバレッジをかけて仮想通貨(暗号資産)をGMOコインと売買できる
それぞれ手数料の額や手数料体系が異なります。 ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
GMOコインの取引手数料【スプレッド】
GMOコインの取引手数料は利用するサービスによって以下のように異なります。
・販売所・・・無料
・取引所(現物)・・・Maker:-0.01%、Taker:0.05%
・取引所(レバレッジ取引)・・・Maker:-0.035%、Taker:0.04%
・暗号資産FX・・・無料
GMOコインを取り引きの相手方とする販売所と暗号資産FXの取引手数料は無料です。
ただし、この両者については事実上の手数料ともいえるスプレッドがあります。
スプレッドとは同一通貨ペアにおける売値(bid)と買値(ask)の差額。
上記の場合、「1,282,373-1,232,373=50,000円」がスプレッド。
仮に一瞬のあいだに買って売る、売って買うという取り引きをした場合、スプレッドはそのまま損失となります。
また、仮想通貨(暗号資産)の売買で利益を出すためには「買って売る」「売って買う」という往復のやり取りが必須です。
そのためスプレッドは事実上の手数料と言えるのです。
ちなみに、GMOコイン以外の取引所でも取引手数料無料の場合はスプレッドが発生します。
単純に手数料無料だからという理由だけで使用する取引所を決めないようにしましょう。
GMOコインの取引手数料【Maker、Taker】
取引所に関してはGMOコインではMakerとTakerという2種類の取引手数料がかかります。
Makerは気配値に並んでいない価格帯での注文に適用される取引手数料。
そして、Takerはそれ以外の注文に適用される手数料。 成行注文に適用される手数料と考えて差し支えありません。
GMOコインの大きな特徴はMaker手数料がマイナスの値をとることです。
マイナス手数料とはつまり、手数料を支払うのではなく逆に手数料分の利益が生じるということです。
これをうまく使えば売買差益ではなく手数料だけで利益を狙うことも可能です。
GMOコインのレバレッジ手数料
GMOコイン 仮想通貨FX
今更ながら、レバレッジ手数料なる極悪システム知らず、毎日万単位の手数料が垂れ流しになっていた。 やむなく全建玉決済したが、もともと長期で持つはずのものが、利益の半分は税金で消えることになった。現物にしておけば・・・ — おさむ (@up_gap) November 21, 2017
GMOコインでレバレッジ取引をする場合(取引所 and 暗号資産FX)、0.04%のレバレッジ手数料が発生します。
レバレッジ手数料は取引手数料とは異なり、取り引きの際にかかるものではありません。
レバレッジ手数料はGMOコインにポジションを持ったまま日をまたぐと発生します。
したがって、レバレッジ手数料は一度だけではなくポジションを維持するかぎり継続的に発生しつづけます。
GMOコインのレバレッジ取引でポジションを長期保有する際は特に注意しておきましょう。
GMOコインのロスカット手数料
GMOコインは取引所でのレバレッジ取引にかぎり、0.5%のロスカット手数料が発生します。
ロスカットはポジションの含み損が一定値を上回ると強制的にポジションを決済するシステム。 基本的にトレーダーにとっては好ましくない事態です。
そのうえロスカット手数料まで生じるというのは大きなデメリットです。
GMOコインでレバレッジ取引をする際はできうるかぎりロスカットは回避しましょう。
GMOコインの入金手数料
GMOコインは利用するサービスにかかわらず入金手数料は無料です。
振込手数料に関しても、GMOコインが提携する金融機関のインターネットバンキングを利用すれば無料です。
ただし、インターネットバンキング以外の通常の振込入金の場合、振込手数料はトレーダーの自己負担となります。
基本的に、GMOコインへの入金にはインターネットバンキングを利用するようにしましょう。
GMOコインの出金手数料
GMOコインは出金手数料も無料です。 利用するサービスや出金方法にかかわらず手数料はかかりません。
GMOコインのマイナー手数料
GMOコインの口座にビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨(暗号資産)を入金する場合、マイナー手数料がかかります。
マイナー手数料はGMOコインが受け取るものではなく、仮想通貨(暗号資産)の承認作業をおこなうマイナーへ支払うものです。
金額は決められておらず、高い設定にしている人ほど優先的に仮想通貨(暗号資産)の承認作業がされるようになります。
マイナー手数料が設定できるかどうかはGMOコインへの送金に使う取引所やオンラインウォレット次第です。
ただ、基本的には最低額で問題ありません。
マイナー手数料は仮想通貨(暗号資産)のトランザクションが混雑しているときにだけ高めに設定すればそれで十分です。
GMOコインの手数料は高いのか?
GMOコインの手数料体系は複雑なため手数料を他社と単純に比較するのは難しいところです。
ただ、スプレッドに関しては他社にくらべてやや高めなことは事実です。
一方でレバレッジ取引に関してはMakerのマイナス手数料があるため、取り引きのやり方次第では高いどころか逆に利益を出すことも可能です。
ただし、GMOコインのレバレッジ取引にはレバレッジ手数料やロスカット手数料がかかります。
そういったコストを無視していると、いつの間にか手数料負けしてしまうといったことになりがちです。
GMOコインでレバレッジ取引をするつもりの人は特殊な手数料体系には注意しておきましょう。
GMOコインの手数料を分かりやすく解説 まとめ
GMOコインの手数料体系はやや複雑です。
販売所と取引所の現物取引は取引手数料が無料ですが、隠れた手数料としてのスプレッドが存在します。
暗号資産FXと取引所のレバレッジ取引に関してはスプレッドはありませんが、Maker、Taker、レバレッジ手数料という特殊な手数料がかかります。
また、取引所のレバレッジ取引についてはロスカットにまで手数料がかかります。
GMOコインは多種多様な取り引きができることが大きな特徴です。
しかし、このようにサービスごとによって手数料体系が異なることは心得ておきましょう。